以前より、高線数印刷およびFMスクリーニングによる高精細印刷が行われていますが、最近、データから直接刷版へ網点が出力されるCTP版の技術の進歩とスクリーニング処理ソフトの組み合わせにより、比較的容易に高精細印刷が実用化されております。
インキ面では、一般的に通常のプロセスインキで高精細印刷が実施されていますが、600線や700線といった特に線数の細かい印刷物において、満足のいく印刷物に仕上っていないのが現状ではないかと思われます。スクリーン線数が細かくなるにしたがってインキのドットゲイン量も大きくなるため、従来のプロセス印刷時よりもインキを盛り込むことが困難となります。その結果、全体的な濃度感及び光沢感が低くなってしまいメリハリのない印刷物となってしまいます。
また、インキ膜厚が薄くなることにより、後胴でのインキの増粘による逆トラッピング現象で色調のにごりが生じたり、インキ量に対する水上がり量が多く過乳化による網点品質の劣化、およびブラン残りなどのトラブル事例が上がっております。
「スーパーテックプラス HS」インキはこれらの諸問題を解決するインキです。
■スーパーテックプラス HSの特徴
- 高精細印刷では、インキ盛りが少なくなるため、従来のプロセスインキよりも高濃度となっており、高い濃度感を得ることが出来ます。
- インキビヒクル成分の調整により、薄膜でも高い光沢感を得ることが出来ます。
- インキ粘調度の改善およびインキセット乾燥性を調整することによりインキの増粘を抑え、逆トラッピングを防ぎ色調のにごりを発生させません。若干セット乾燥性が遅くなりますが、高濃度インキですので、インキ膜厚が薄くなるため特に問題ありません。
- 乳化性を良くしてありますので、乳化による網点品質の劣化、ブラン残りの問題が解消されます。
- 高線数での網点は非常に細かくなっていますが、この点を考慮しインキのドットゲインを抑え網点再現性が良く、カラーバランスが取り易くなっています。
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